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【⠀2019 0830 期間限定公開 】大学物語 ー社会見学編ー

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※20日まで公開します!

 

只今 アメンバー 、フォロー 受けておりません。削除させて頂きました。御容赦ください。


K大経済学部社会科見学 in GMMGrammy

 
 
 
 
 
 
「ぴしん 起きて、、、ムン 起きろ 着いたよ!」※ムァンって発音が近いですが、ムンで!!ヨロシクオネガイシマス
 
僕の膝で眠っている学部の先輩
 
「キット、お前って言うな 何度でも言うぞ。」
 
僕の膝に顔をこすりつけながら 文句を言う 僕の…‥恋人。※本編との関係性とは異なります。
 
「降りるよ ほら バックパック持って」
 
目をこすりながら のたのたと立ち上がり バスの通路を歩く。僕は、シントーの後をついて行く。
寝癖のついた後ろ頭がふらふらと揺れている。
夕べ 何時に寝たんだよ… 隣に座るなり深く沈むシントー。
 
「ぴー もしかして 楽しみにし過ぎて眠れなかったの?」
 
「子どもじゃないんだから… ちょっと肩借りるね…」
 
凭れ掛かると、目を閉じて 直ぐに寝息をたてる。 
 
そうこうしている間に、目的地へと到着した。
 
バスを降り アスファルトとは違う質感のタイルにポンッと着地する。
 
周りの人など気にもかけず 自己管理も無頓着に引率者の方向へとフラフラと歩くシントー。
 
キャーッツと女子学生の叫び声の先に、ドラマでよく見るイケメン俳優が出てくるのが目に入った。
 
シントーは声に驚き 体を留める。
 
すれ違う そのイケメン俳優と目が合い お決まりの礼儀を発動する。
 
「学生さん? 僕 今度大学生の役演るんだ、、格好いいね 君みたいに創ろうかなぁ」
 
そう言うと 手を振って シントーの前から離れた。
 
「ぴしん 口説かれたみたいだね。」
 
「ただの挨拶だよ…」
 
こういうところ。 この人の鈍いところ。
 
有名人が急に一般人に声かけるかよ…
 
ぼーっと立っているシントーの服の裾をツンと引く…。
 
「ぴー 心変わりしないでね…」
 
嫌だからな… 僕から離れるなんて…‥。
 
「 そうはならない、キットだから好きなんだ。」
 
シントーは 大きな笑顔で 明確に言う。
 
弱いんだよな 真っ直ぐなところ。
 
 
1時間程の自由行動
後に、番組を見学するんだって。
僕は 音楽やバラエティーに興味があるからとても楽しみだった。でもまあ浮かれてばかりは居られない。この寝坊助の恋人を気にかけていなくちゃならない。ドラマのセットのベッドで眠りこけたりしないか、、、とかね‥…。
 
「ぴー 好きな芸能人とかいるの?」
 
「んー 誰ってことはないんだけど、歌手に会いたいなあ、、、 そう言えば マイクがなんとかっていうアイドルグループに会いたいって息巻いていたよ。」
 
あー それなら僕も知っているよ。踊りが特徴的なんだよね。
 
「なあ さっきの俳優 タイプだったりする?」
 
「んー 特には、、、優しそうだったね。」
 
「僕とは随分違うタイプだから …ね。格好いいしさ。」
 
「もう キット さっきからどうしたの?興味ないってば。」
 
シントーに興味はなくってもね。
相手は解るもんか。さっきから ちらほらとシントーを盗み見る業界人がいることも知らずにね。
ほら あの可愛い出で立ちの男の人だって こっちを見てる。
 
「オーィ ぴしーん 誘惑し過ぎなんじゃない? ほら あの人… あ!  khun Gunじゃない?」
 
お洒落なハイブランドに身を包んだkhunGunだ。
 
「サワディークラップ どこの大学生なの?」
 
khunGunが話しかけてくる。
 
「K大です。khunGun 大ファンです。」
 
「ありがとー こっちは君の彼氏?」
 
シントーの方に親指を向ける。
 
「シントーです。クリスの恋人です。 はじめまして khunGun」
 
シントーは満面の笑顔で 握手を交わす。
 
恋人って言っちゃったよ…
 
「いいね お似合いのカップルじゃん カムアウト済み?」
 
僕は照れて まだですと、まともに答えてしまった。
でも確かにそうなんだ。付き合い始めたばかりだし…キスはしたけど、そのさきはまだ。。。。。近しい友人にしか打ち明けてはいない。
 
「ねえ 見学なら僕らのスタジオに来ない? 今収録中なんだ。」
 
 
「良いんですか? もしかして khunOffと一緒ですか?」
 
 「当たり。」
 
ツヤツヤの唇がキュッと上を向きはにかむ。
俳優ってこんなに輝かしいんだなあと見とれていると、シントーは大好きなカメラや機材が見れると思ったのか、さっきまでとは比べものにならない程の足取りで khunGunと共に行ってしまう。
なんなんだよ 全く!
慌て追い付くと、テレビでよく見るスタジオだ。
 
「Gunに連れて来られたの?」
 
長身のスッキリとした人だ。
 
間近で見るとテレビ通りの格好良い人。
 
「サワディークラップ khunOff 」
 
「知ってるの? 俺のこと」
 
知らない人は居ないだろう
 
SNSの普及した世の中で 四六時中くっ付いた姿を発信していれば 尚更目につくわけだ。
 
今だって、可愛く抱き付くkhunGunに優しく微笑むパピィと呼ばれる男
 
「khunGunのパートナーですよね。知ってます。」
 
そういう見識なの?と笑われる。
笑っちゃ駄目だよと、どうみても恋人同士に見える2人は べったりとくっついたまま 笑っている。
 
「違うんですか?」
 
「いや..... いいよ 見たまんまで。」
 
khunOffは 体を揺らしておどける。
 
シントーは モニターに見入ったり なにやら質問をしているようだ。
 
「君の恋人は、こっちの業界に興味があるみたいだね。 あ ぴーでいいよ ノーンナイ?」
 
「クリスです ぴがん」
 
自己紹介をしていると、OFFさんは セットの方へ シントーを引っ張って行ってしまう。
 
「ノーンクリス、心配しなくていいよ。 パピはとっても親切だから。」
僕の耳に口を寄せて、不穏な一言を囁く。
 
『あ、でも 僕がシントーと一緒に居たら解らないけどね。』 
ハハハと笑い、GUNの忠告をうけながす。
この人だったら、シントーをその気にさせることができるのか・・・・・
 
「心配だったら、イヤモニでこっそり聞いてみたら? 僕もたまにやるよ 浮気防止も兼ねてね。」
 
可愛い顔して、意外に怖い面を覗かせるんだな・・・・ 芸能人ってそんなものなのだろうか・・・・・
 
僕は言われるままに、ヘッドホンを受け取り、ベッドのセットにいる二人の会話を聞いてみた。
 
 
 
 
「ノーンは 制作に興味あるんだ でも君なら演者の方でも良さそうだけど。」
 
「いえ 僕に演技ができるとは到底思えません。 僕の恋人なら綺麗で可愛いから出来ると思いますが。」
 
「うん 確かにね。 プリンスシリーズとか出れそうだ。」
 
「でもまだ学生ですし、2足の草鞋は難しそうです。」
 
「そんなことないよ 学生と両立している俳優も多いよ。」
 
「そうなんですか? でもやっぱり・・・・・」
 
「誰かにとられたくない? ノーンの彼氏。」
 
「いや・・・・・」
 
「君たち もう セックスした?」
 
「え?! いや・・・・まだです・・・・」
 
「じゃあ そのどっちつかずの心配が彼氏の不安を煽ってるのかもしれないよ」
 
OFFさんが急にこっちを向いて手を振る。
バレたかな 話聞いてること・・・・・。 ていいうか セックスって・・・・・ 
 
「信用がないってことですか?」
 
「それもあるよ はっきり言ってね。 でもまだ若いからこういうことは繊細になるよな。」
 
「周りのこともあるし、おおっぴらにはできません。」
 
「もし 彼氏がそう思っていなかったら? 君はどうする?」
 
「クリスが望んでいることは、、、、、僕には解りません。」
 
「大事にすることだけが、 愛じゃない。」
 
「もっと大胆になれってことですか?」
 
「んー 違う・・・・・彼氏だけに伝わる愛情表現が必要なんだ。それは 他の誰にもしないようなね。」
 
 
愛情表現・・・・・
どんなことだろう。僕だけに向けられる愛って。
いつの間にか、Gunさんもヘッドホンに耳を付けている。
 
「パピ いいこと言うじゃん。 惚れ直すなぁ。」
 
「ぴがん、シントーは僕を愛してくれてます。」
 
「ん。 それが伝わってれば十分なの。 ただ少しモーションかけてるところだよ パピはね。」
 
ウインクして微笑む。
 
「そろそろ セックスもしたいでしょ? もっと深く愛し合いたいのならね。」
 
いつかは進むステップだよと 指を唇に充てる。
 
そうだな・・・・・ 僕が準備できるまではとシントーは待ってくれている。
 
 
「ノーンがさ、 いっぱい愛を伝えたら、次第と彼氏は心も体も開いてくれるよ。」
 
「そうですね。 僕は、クリスを大切にすることばかり先んじて、臆病になっていたのかもしれないです。」
 
「君らのスタイルは解らないけど、 俺は、Gunの愛を正面から受け止めたよ。だから そうなるには時間はかからなかった。 まあ 完全にあいつに堕ちたわけだけど、最高に居心地がいいよ。」
 
 
Gunの方を見ると、照れて顔が真っ赤になっている。
 
「ぴー、僕たちも 貴方たちのような恋人になりたいです。」
 
「うん。 きっとなれるよ お似合いだもん。」
 
 
 
「ところで、ノーンの彼氏 体のパーツでどこが一番触り心地良いの?」
 
「え? え? えっと、太もも・・・・・」
 
!!!!!!!!!!!!!!
 
 
「ぴしーん!!!!」
 
僕はきっと真っ赤になってる
 
スタッフたちは勿論 驚いて慌てふためく シントー
 
笑い転げるOFFGUN
 
僕は一体何を見学に来たんだろう。
 
収穫と言えば、シントーの気持ちが少し動いたこと
 
僕たちが、今度手を取り合ってキスを交わしたら
 
その時はきっと その先へ進むのかもしれない。
 
怖いけど。シントーならきっと大丈夫。
 
僕と同じく真っ赤な顔をしたシントーが聞いてたの?と走って来る。
 
もう 嫌い ヘッドホンなんて!と怒っている。
 
「ぴー、、、、パピハニ続編が出来るんだって 楽しみだね。」
 
僕たちは僕たちの恋をしよう。
一歩ずつ進もう。焦らずに、、、、あ、でも少しだけ獣になる大胆さを出して。
 
 
大学物語ー社会見学編ー 終
 
 
※時系列は数年前 パラレル設定
※パピハニソーンの前あたり
(そういえば クリス出てたね)
※SKは一般人設定
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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