※KSのお話です。 苦手な方 イメージの崩壊が気になる方は、ご遠慮くださいね。
普段から 壊してるのにネー555

「兄さん 今夜は来てくれてありがとうな」
友達とのプールパーティー
ダメ元で誘ったら、行くよと承諾してくれた
兄さんは 僕の友達と遊ぶことは少ない
「ただし、泳がなくていいなら...」
一緒に楽しんでくれればいい
僕も その方が都合がいい
兄さんの躯 見せるの嫌だから。
「いいよ 僕のそばにいてくれるならね」
返事の代わりに、ソンクラーンの水かけでまだ湿った髪を撫でてくれる
好きだな
その笑顔 穏やかで 気持ちが落ち着く。
「キット 昼間の疲れはとれたみたいだね」
友人たちが、各々の部屋に引っ込んで、静かなプールサイド
あんなに賑やかだったのが 嘘のように静まり返っている
「見たでしょ? 楽しくて疲れなんて吹っ飛んでた」
「そのようだったね… キットの写真いっぱい撮れたよ」
夕方と同じように、兄さんは自前のカメラを月明かりに照らされた僕に向ける
僕たちが遊ぶ姿を 後ろから写真に収める。
友達はからかう
クリス専属のカメラマン だと
そんなわけないだろ! 楽しむために来てくれたんだと捲くしたてても まるで聞いちゃいない
後ろを振り向くと、今と同じように微笑む兄さんがいる。
僕は、それだけで 幸せなんだ
特別に 何かしてくれなくても、それだけで...。
水面に足先を浸けると 向側の壁目掛けて、水を蹴る
ピピッと水の筋が、コンクリートの色を変える。
それと同時に、シャッター音が数回響く
撮ってばかりだ
趣味なのは解るけど、わざわざ BUに編入までしたくらいだ 専門職にでもするつもりなのか?
「なあ チュアン、、、写真はもういい」
兄さんの言葉を待たずに続ける。
「月明かりは綺麗だけど、自分の両目で眺めてみたら?」
変わらぬ静寂。
怒ったかな…
ヒタヒタと近づく足音
水面に波紋が広がる。
僕と同じ様に 月明かりに照らされるシントー
「本当だ きれいだ」
僕を見つめて 微笑む
触れた膝が緊張する
「月のことだよ」
カメラは持っていない
その分 僕らの距離は近い
「月光は効果だ。 お前を輝かせる為のね」
言われた事への恥ずかしさで、顔を下げると、兄さんの額をかする。
「わ! ごめ...」
額に感じる 兄さんの唇
逃げることは出来ない
膝と手首を拘束されているからね
そのまま目を閉じる チュアンのキスは甘く 胸が高鳴る。
「もう2時だ 部屋に戻ろうか」
また俯いた僕に 問いかける
ずるいな この人は
いつもこう
僕を無口にさせる
「...うん 戻る」
「キットの部屋で寝よう。」
僕の部屋...
キスの続き..... ?
「おばさんもう眠ってるだろうし、話もあるし...」
拒む理由は 見つからない
「ダーイ なんか、、、SOTUSS録ってるみたいだな」
緊張で くだらないこと言ってる
「懐かしいね。楽しかったよね」
そりゃあ 兄さんはね 僕を苛めて楽しかっただろうね
まだ膝を掴んだ兄さんの手を下ろし 素早く立ち上がる。
「行こう 蚊が多くなってきた!」
兄さんも のろのろと立ち上がる。
「話って何? 眠くなったから 手短にね」
「カップ。 寝ながら話そう。」
全くこの人は!
紅潮しただろう顔を照らされたくなくて チュアンの手を引っ張り歩く。
心臓の音が 兄さんに伝わりませんように...。
続く。
※甘い調子では続きません555
※ご感想お待ちしてます
※続かない可能性不可能性アリ
※フリースタイル
※画像お借り&Yコラ